社畜だけど時々ライター、うっちー(32歳独身)のブログ

豊島区池袋在住、32歳独身サラリーマンのうっちーです。仕事、保険、音楽、読書について、気ままに書いています。

小室哲哉は、メタラーだった! ~HR/HM要素がふんだんに使われているTK楽曲5選~

日本が誇るミュージシャン・小室哲哉。

その活躍ぶりや日本の音楽業界への功績は言うまでもありません。

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しかし、意外にも彼の作品には、洋楽のHR/HM(ハードロック、ヘビーメタル)の音楽要素が取り入れられているのはご存知でしょうか?

 

■HR/HM(ハードロック、ヘビーメタル)とは、激しめのロック音楽のジャンルの総称です。その特徴は、ヘビーでソリッドに歪んだギターサウンド、ドコドコ鳴る激しいドラム、声の高いハイトーンボイスやもしくは潰れたデスボイス声等も特徴です。頭を激しく振ったり、シャウトしたり、時には楽器を破壊したり…そんなパフォーマンスも、このジャンルの特徴です。

HR/HM - Wikipedia

 

一般的に小室哲哉と言えば、美しいピアノを奏でたり最新の機材に囲まれて、寡黙に、時に優雅にパフォーマンスをしているイメージが強いのではないでしょうか?


しかし!

 

今回紹介するのは、そんな普段のイメージの彼ではなく、ハードロッカー、メタラーとしての小室哲哉!ぜひTKの音楽のルーツの深さを、知っていただきたいと思います!

 

HR/HM要素がふんだんに使われているTK楽曲5選!

1.背徳の瞳~Eyes of Venus~/V2 (YOSHIKI&小室哲哉)


YOSHIKI &小室哲哉  『背徳の瞳』 ライブ V2

 

もはや伝説となっている“V2(ブイツー)”。

あの日本のハードロックバンドX JAPANのYOSHIKIとのコラボレーションです。

シンセの速弾き、YOSHIKIのドコドコ鳴り響くドラム、様式美の旋律…クラシカルなヘビーメタルの影響を感じさせる楽曲です。

ユニット名は、第二次世界大戦中にドイツが開発した「V2ロケット」から。
そんなネーミングからも海外のロックアーティストっぽさを感じます。
ビジュアルもインパクト大ですね!

 

2.TIME TO COUNT DOWN / TMN


TMN / TIME TO COUNT DOWN

 

TK自身が参加するTM NETWORK(当時の名称はTMN)の22枚目シングル。1990年の発売です。

16分の2バスとディストーションギターサウンドは、彼らの中で最もハードロックを強く感じる楽曲で、TKによるイントロのピアノのクラシカルな早弾きは、巨匠イングヴェイマルムスティーンの音楽にも通じるものもあります。
TM NETWORKというと、シンセの打ち込みがベースで、ロック、ファンク、ハウスといった音楽がミックスされたような音楽のイメージがありますが、ドラムも実際の演奏によるもの。

ちなみにレコーディングのギターは、ナイト・レンジャーのブラッド・ギルス氏による演奏です。


Brad Gillis guitar solo from Japan tour '83

 

3.月の河 / I Hate Folk/TMN


月の河|I Hate Folk

1991年にリリースの彼らのアルバム『EXPO』(エキスポ)に収録されています。
フォークソングパート「月の河」とメタル「I Hate Folk」の2つの楽曲を織り交ぜた構成となっています。「月の河」は、フォークソングから大きな影響を受けたメンバー木根尚登氏作曲によるもの。ハッピーでピースな楽曲の途中で、「I Hate Folk」というメタル楽曲が、その空気を見事に破壊しています。

この構成は、彼らのライブでの企画をアルバムで再現する為にこのようになっているそうです。

 

ちなみにライブでは、サポートメンバーと楽器パートを交換し、メタル楽曲を披露しています。ボーカルは阿部薫(普段はサポートドラム)、ギターは葛城哲哉(サポートギター)、ドラム小室哲哉、ベース宇都宮隆(普段はボーカル)という編成(!)。
↓以下の映像では、「I Hate Folk」部分で、小室氏による貴重なドラム演奏シーンも見れます。


TMN - Kickstart My Heart ~ Paradise City (cover)

 

↓演奏されている元ネタ曲は、こちら。

 こんな往年のHR/HMバンドからも、影響を受けていたんですね!


Motley Crue "Kickstart My Heart" Lyrics

 


Guns N Roses Paradise City

 

4.MAJOR TURN-ROUND  / TM NETWORK


MAJOR TURN-ROUND / TM NETWORK

 

TM NETWORKの9枚目のオリジナル・アルバム「MAJOR TURN-ROUND」(2000年12月発売)に収録されています。
1970年代のプログレッシブロックに大きな影響を受けている事を公言してきた小室氏だですが、この楽曲は、まさにその真骨頂とも言える作品。
メロトロン、ハモンドオルガン、ミニムーグといった名機のアナログシンセサウンドを多く取り入れ、時間も30分を越える大作…。まさにプログレッシブ・ロックなのだ!

上記のCDジャケットのロゴなんかも、いかにもそれっぽいのです(分かるかな?)。
最新のデジタルサウンド、ギターによるディストーション、ユニゾンもあり、より最近の人でも聴きやすくなっています。

 

 “アルバムタイトルにもなっている「Turn-Round」の由来は、映画『パーフェクトストーム』で登場するセリフ「Turn Around」である。「Turn Around」は「仕方なく戻る」というネガティブな使い方をするが、「Turn-Round」は積極的に振り返るというポジティブな意味合いを持つ。小室は映画を見た時、Turn Around ではなくて、絶対にTurn-Roundだと確信した。
『I FIRST IMPRESSION』は、2001年(当時)の生活。『II SECOND IMPRESSION』は、「その中にいる自分は昔どこから始めたんだっけ」という遠いところを見るような場面で鳴っている音。そして『III THIRD IMPRESSION』はこれから先の、「光は見えるが、楽観できない未来」を表している。”

Major Turn-Round - Wikipediaより

 

ちなみに、小室氏が最も影響を受けたロックキーボーディスは、プログレッシブロックバンド「EL&P」のキースエマーソン氏。

↓そんな小室氏の原点とも言えるキースエマーソン氏のパフォーマンス画像がこちら。

たしかに、小室氏のように鍵盤に囲まれていますねw


emerson, lake and palmer pictures at an exhibition full video

 

5.AFRiCA / TRUE KiSS DESTiNATiON


【PV】 TRUE KiSS DESTiNATiON - AFRiCA

 

小室ブーム全盛が終わり、宇多田ヒカルなどが登場した1999年に結成されたユニット“TRUE KiSS DESTiNATiON”。メンバーは、元dosのASAMIと小室氏。当時流行していたR&B等のクラブサウンド色が強いユニットです。

この「AFRiCA」(アフリカ)は、世界的にも大人気のロックバンド・TOTO(トト)の楽曲のカバー作品だが、サウンドはロックを微塵も感じさせません。

 

しかし、当時、この楽曲を特集していた『哲にいさん』という音楽番組では、本家TOTOのメンバーであるボビーキンボール氏、スティーブルカサー氏も“カッコイイ”という評価をしていたんです。

 

↓ちなみに、こちらが本家・TOTOの「Africa」。『TOTO IV〜聖なる剣』に収録されている楽曲で、アルバムもビルボードのホット100で1位を記録したロックの名盤です。

バンドメンバーは、みなスタジオミュージシャン等の経歴を持つ凄腕メンバー。日本でも大人気、そして親日家でもああります。


Toto - Africa

 

 

TKに感じるHR/HM要素3つ

楽曲意外でも、彼から感じるHR/HMの要素があります。

 

1.キーボード破壊のパフォーマンス

TKは、TM NETWORK時代、そして自ら参加するglobeでも、ライブ中にキーボードを破壊するのが定番となっています。生粋の“ロックミュージシャン”なのです。

2015年の最新ライブでは、こんなパフォーマンスも。実にワイルドなキーボディスト!


TM NETWORK / Tetsuya Komuro Synthesizer Performance 2015 -HUGE DATA-

 

2.関わってる大物ロックミュージシャン

 

松本孝弘(B'z)

松本は、HR/HMの世界的ミュージシャン、スティーブヴァイやMR.BIG等の大物ミュージシャンたちと、共同作品や競演を果たしています。ファンなら周知の事実ですが、彼は、B'z結成前にTM NETWORKのサポートギタリスを務めていたのです。


木根尚登とB'z 松本の競演映像! 一緒にGET WILDを演奏している貴重映像 TM NETWORK

 

マーティフリードマン

スラッシュメタルの雄・メガデスの元ギタリストです。


Marty Friedman - Best Solo/Improvisation EVER - Live in Japan, Tokyo 1995


TM NETWORKの最新アルバム「QUIT30」(2014年)にも参加し、弾きまくっています。


[9/11] B'z 松本孝弘とマーティ・フリードマンのTM NETWORK CAROLのギタープレイの違い

 

3.リスペクト

今、世界で大人気のメタルアイドルバンドBABY METALの楽曲「イジメ、ダメ、ゼッタイ」TKは作品には関わっていないが、あの小室氏プロデュースの名曲「愛しさと 切なさと 心強さと」の歌詞が、オマージュとして取り入れられている事をご存知でしょうか?

youtu.be

“いとしくて、せつなくて、心強くて”

(公式のYOUTUBEでは、4分50秒くらいの部分)

 

元ネタは、もちろんこっち。

最近の若い子は知っているでしょうか?


篠原涼子 with t.komuro - 恋しさと せつなさと 心強さと

 

以上です。

 

今回は、ハードロッカー、メタラーとしての小室哲哉をご紹介させていただきました!

 

いかがでしたでしょうか?

このように彼の音楽のルーツを紐解くと、彼の音楽がただ流行だけを追ったものではないことが理解できるかと思います。

 

最近TVなどで再び見かけるようになったTKですが、また大ヒットを飛ばして日本の音楽シーンを盛り上げて欲しいですね!